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カビの基礎知識

薬になるカビ

抗生物質のペニシリンは、化学療法剤として始めて発見された抗生物質です。

1929年にイギリスのアレクサンダーフレミングによって発見されましたが、日本に輸入された当時は、カビから生まれた薬であるとして、気持ち悪がる患者も多数いました。

カビのイメージは汚い、毒、とったものが強く、実際カビには毒性があるので、長期間吸い続けると気管支炎などの病気になってしまう危険があります。

ただ、カビがつくる物質には、人間に対しては毒性の弱いものがあり、感染症を引き起こす病原菌に効果のある薬として、ペニシリンが開発されました。カビから出来たペニシリンは、肺炎や破傷風といった重病の感染症の治療で効果をあげ、現在でも多くの患者の命を助けています。

ただ、感染症に対して高い効果を表すペニシリンでも、結核菌には効果がありませんでした。結核は日本で最も多い死亡原因になるなど、不治の病として恐れられてきました。しかし、結核に治療に効果のあるものとして開発されたのは、土の中にいる土壌菌のストレプトマイシンです。

土壌菌はカビとは異なりますが、同じ菌類であり、毒性が強い事で知られてしましたが、人間に対しては毒性が弱いストレプトマイシンが発見され、結核菌の治療に高い効果を示しました。ストレプトマイシンは日本では、第二次世界大戦以降から使用されるようになり、ストレプトマイシンによって日本人の平均寿命が3年は延びたとされています。

このように、カビは細菌は人間に害を与える事もありますが、上手に活用することで命を救う事もあります。

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